体性感覚の入力による感情の変化 〔体験談〕
タイトルついては後々ご説明しますね。
本日、わたくし町田のトレーナー人生において、とっても大事なことがあったので、
日記程度に徒然と書きたいなと思います。
前提としてなんですが、
普段はというか、いつもは宇都宮市内のスポーツクラブで勤務しております。
また、ホームジム町田の営業時間よりも、
そのスポーツクラブでの運動指導している時間の方が多いです。
ということで、今日もそこで勤務をしていました。
いつもの運動指導はもちろんのことですが、
いろいろと自分のお話を聞いてくれるHさんがいます。
Hさんは80才越えのおじいちゃんです。
ですが、普通に懸垂とかしちゃうスーパーおじいちゃんです。
ほぼ毎日のHさんとおしゃべり中で、
Hさんの運動に役立つといいなーと思い、
トレーニングの考え方だったり、姿勢についてだったり
また、自分のアウトプットとしていろいろとご案内してます。
で今日はHさんに、タイトルにある
「体性感覚の入力による感情の変化」のお話をしました。
なぜ、この話をしたのかは覚えてないですが。
で、です。これ読んでも全くわからないですよね(笑)
では、どういうことかと言ったかいうと、
「眼球を動かしたり、顔を触ったり、手や足などを伸ばしたりするだけで、
人間の感情は変わりますよ。」
と説明し、あーだこーだ言いながら、それをやってもらいました。
ここからはトレーナーパートです。
おこなってもらったエクササイズをご案内します。
前提となる考え方は身体を外側に拡張する方向へ動かすことです。
①耳輪(耳の上)を上に軽く引っ張ります。
②顎をしゃくれさせながら、顔を上方向け、首を筋繊維を伸ばします。
③片方の手の四指をそろえ、反対の手でぐっと、背屈させます。(掌を伸ばす)
④両腕を左右へ広げ、外旋させます。(掌を上になるよう回す)
➄脚を前後に振ります。
⑥足を底屈させます。(足を伸ばす)
ここから目の運動です。
⑦顔を動かさずに、眼球だけで、左右と上の限界を見ます。
⑧同じく、眼球だけをぐるぐる回します。
⑨今度は、眼球は目標物を決め、フォーカスしながら、顔をぐるぐる回します。
なんかいっぱい書きましたが、一つの動きは10秒も掛けなくていいくらいなので、
全部やっても約1分ほどで終わるエクササイズです。
てか、これならできないわけがないような動きしかないです。
ちなみに、自分はそのときの体調や感情に合わせて、
いくつかピックアップしてやったり、やんなかったりします。
ということで、これをHさんにやってもらいました。
一通りやってもらい、自分が
「どうすか?」と、聞こうとする前に、
「あ~、これはいい。」と言ってくれました。
これもかなり強めに。
ほんと、「えっ、これはすごい!」とか言ってくれました。
正直、大したことをご案内したつもりではなかったのですが、
予想以上にいいリアクションが返ってきて、ちょっとビックリしました(笑)
で、まあ理屈っぽく、こういう感じで身体感覚と感情って強い関係があって~、
感情が落ちていると視野や視界が狭くなって姿勢が~、
などなど鼻高にしゃべりました(笑)
この時、
Hさんに自分に見せてくれた表情が自分がトレーナーとしてどうあればいいのか、
教えてくれました。
Hさんは、80才越えの運動が好きなおじいちゃんです。
まだ20代の自分からすると人生の大々先輩です。
そんな人が自分にいろいろと、たぶん忖度なく言ってくれました。
明るい表情になって、
「これは、すごい!」とか、
「人生が変わった」とか
「よく見えるようになって、ものをものとして見れるようになった」
「宝物になった」とか。お褒めの言葉も。
全部、うれしいです。ほんとに。
ありがたいことにトレーナーは誰かに感謝されることが多い仕事です。
しかも直接。
全部、うれしいのですが、Hさん、今日のHさんの言葉は格別にうれしかったです。
なので、ブログを書いてるんですけど。
なんですけど、今日の変わった後のHさんの瞳はすごく優しかったのですけど、
なんだかすごく寂しそうにも見えました。
いつも元気なHさんですが、瞳はそれを隠せません。
カッコつけではなく、こういうときにいろんな言葉が浮かんできます。
「呑気に見える人々も、心の底を叩いてみ見ると、どこか悲しい音がする。」
有名な言葉です。
人間、生き物である以上、いくら努力したところで老いには勝てません。
Hさんがそのとき感じた身体感覚や一瞬の感情の変化、ジムの窓の奥に見える田んぼ景色、改めてみるマシンの形、スタジオからの音楽。
2021年7月31日はもう終わりました。
たぶん、その瞬間は確実にもう来ないです。
自分はそういうおじいちゃん大好きです。ことを理解しているからです。
なんだか、涙があふれてきました。
話を戻しましょう。
この体性感覚による感情へのアプローチ。
これはある意味、技術です。
自分がどんな状況にいても、前向きになれるおまじないです。
もっと分かりやすく言うと、面接の前に左手の薬指を握るのと同じです。
やっていることはシンプルですが、それによって起こされる内部での変化は、外部へも影響します。
今日は気分沈んているな~、というときは是非、
耳を引っ張ったり、足や首を伸ばしたり、いろいろやってみてください。
慣れたら、ルーティンにしちゃってください。
トレーナーとしてのモットーは Fitness to be happy 。
トレーニングやボディメイク的な身体の変化だけではなく、
少しでも、その人の行動が前向きになれるような運動指導の技術を磨く。
そんなことを今日、Hさんに思わしていただきました。
メメントモリですね。
最近ブログを書く気が再熱してきました。
では、また近いうちに。